オレンジ・シティに風ななつ

ock-22-o1tori

2月18日に児童文学作家の松原秀行さんが亡くなりました。

松原さんは主人の大学時代のかけがえのない親友であり、伊藤正道にとっても中学・高校・大学の先輩なので、長年親しくしていただきました。二人でいつか一緒に仕事をしたいと思っていて、2002年5月に講談社から『オレンジ・シティに風ななつ』というファンタジーが出版されました。その後、2008年には青い鳥文庫から文庫版が発刊され、今も電子版で多くの読者に読まれているそうです。

松原さんは「パソコン通信探偵団事件ノート」のシリーズで広く知られ、2017年までに全49冊刊行、累計部数398万部!という人気シリーズとのこと。訃報が色々なメディアに掲載され、子どもの頃から愛読書でした、という声が多いことも知り、沢山のファンに読まれていたのだなあ、と改めて思いました。

2023年に発行した伊藤正道の絵本『わくせいリベット』の制作にあたっては、文章の補綴をはじめ惜しみなく協力してくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。心よりご冥福をお祈りいたします。

伊藤正道が亡くなって2年後に発行した作品集に、文章を寄せていただきました。最後に、こんな言葉を。

「・・・・そろそろ次の本にとりかかれたらいいなと思っていただけに、残念で残念でしかたがない。きっと『横断歩道』の物語の主人公・カイ少年のように、空の高みへどこまでもどこまでも登っていってしまったのだろう。」

松原さんも今、空の高みへどんどん登っていって、、、雲の上で正道と一緒にビールを飲みながら、「次の本は、どんなストーリーにしようか・・・」と話しているのかなあ・・・。

松原家の玄関に、横断歩道を登っていくカイ少年の絵が飾ってあり、松原さんは出かけるとき、帰ってきたとき、その絵を眺めていたそうです。

KIMG1727tori

ファンタジー『オレンジ・シティに風ななつ』

2002年 作=松原秀行 絵=伊藤正道 発行=講談社 

*2008年に青い鳥文庫

*********************

 

DSC00063

松原さんと正道が一緒に写っている写真が見つかりました。

2003年3月1日から5月31日まで、ジオジオファクトリー2回目の展示で「オレンジ・シティ風ななつ」をご紹介しました。その時のスナップです。二人とも元気だったのに・・・寂しいです。

北九州で「わくせいリベット展」

リベット1

福岡県福津市畔町にある「あぜのまち絵本美術館」は、童画家の田中時彦さんが築100年の古民家を改装して開いた美術館。2023年秋に『大きな古時計』展を開いてくださいました。昨年秋に再び伊藤正道の絵をご紹介する予定でしたが、8月の大雨で床下浸水となり延期に。復旧作業を終え、来月初めに「わくせいリベット展」が開催されることになりました。

「わくせいリベット」は、伊藤正道が20年前に銀座の画廊で発表した作品で、絵本にしたいとずっと願っていましたが、生前中に実現できず、長い年月を経て2年前に絵本として発刊しました。

リベット2

知らない惑星を訪れたミクとムー。満天の美しい星空の下、静かな街を二人は何かに誘われるようにさまよい、最後に本当の友だちと出会います。大胆な構図と鮮やかな色彩で描かれた、どこか懐かしさを感じる、伊藤正道の世界をお楽しみください

 

畦町は旧唐津街道の宿場町、とてものんびりとした風情のある町です。北九州にお住まいの方、そちら方面に旅をされる方、ぜひお立ち寄りくださいませ。

絵本『わくせいリベット』展

あぜのまち絵本美術館

3月8日(日)~5月10日(日)日曜日のみ 11:00~17:00

〒811-3202 福岡県福津市畦町393 TEL:0940-62-6350 

https://kano186.wixsite.com/azenomachi

JR福間駅よりタクシーで10分

あぜまち1

azemati

 

****************

年が明けたと思っていたら、早2月も半ばに。昨日は久しぶりに鎌倉にも雪が降りました。でも小雪が舞う程度だったのでほとんど積もらず、今日は一転して良いお天気、稲村ガ崎の空も海も青く輝いています。

海2