先日、横浜のライブハウスに、伊藤正道の中高時代の同級生たちによる「還暦ライブ」に招かれて行ってきました。そのお店は、正道が亡くなる前の年の暮れに友だちと集まり、延々とピアノを弾きながら「Let it Be」唄い続けていた場所なのです。(キーボードの後ろに写っているのがそのグランドピアノです)
そのバンド仲間6名が還暦を迎えて、記念ライブを開いたのです。ロックなどのスタンダートナンバーの他にオリジナル曲も8曲!演奏しました。正道のためにつくった『お前のピアノ』。みんなの熱い想いが伝わり、聴きながらジーンときて、胸がいっぱいになってしまいました。
●お前のピアノ
あの日お前の弾いたピアノが 響いた店に来た
今夜は一人足りないが あの歌また演ろう
いつも馬鹿な夢物語 時を忘れて飲んだ
それがどんなに壊れやすいか 気づかないままに
お前のアドリブは いつまでも続き
何度でも 声張り上げ “Let It Be”
息を止めた 俺の心に 今も聞こえる
お前が描いたパステルの 透き通る青い空
雲の上から少年が 俺たち見守ってる
ふわり 不思議な帽子 雨上がりの芝生
数々の絵に込められた 変わらない思い
お前の面影は ジオじいさんに似て
俺たちに語りかける “Let It Be”
また来るよ 稲村ケ崎 白い砂 光と風
絵の中に旅立ってしまった お前に会いに
このまま ずっと 波の色 見ていたい