新緑が眩しい季節になりましたね。森の中で、はっぱくんとナナちゃんが、元気にころげ回っています。
絵本『はっぱくん』は、ジオジオに遊びに来ていた2歳の男の子をもつお父さんとの交流から生まれました。緑や自然を大切にしたいという想いでつくられたこの絵本は、2007年の『はっぱくん』に続き、2009年に『はっぱせんせい』、2011年に『はっぱくんめがね』と、3部作のシリーズになりました。
小手鞠るいさんから、この絵本についてメッセージが送られてきました。
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若葉の季節がやってくると、体がむずむずして、
読みたくてたまらなくなる絵本があります。
『はっぱくん』『はっぱせんせい』『はっぱくんめがね』の三部作。
この3冊を読んでいると、私の心は緑色に染まっていきます。
そして、森の仲間たちといっしょに、野原をごろごろ転がりたくなります。
転がると、また緑が増えていくのですね。
本当に楽しい絵本です。
3冊目で、ナナちゃんはめがねをかけて登場するのですが、
私も小学生の頃から近視で、めがねをかけなくてはならなくなって、
ちょっぴりつらかった思い出があったのですが、
ナナちゃんのめがねの魔法を知って、もしかしたら私も、
子どもの時めがねをかけていたからこそ、
肉眼では見えないような、何か素敵なものが見えていたのかなぁと
思いました。
地球を緑でいっぱいにしてくれる、ナナちゃんとはっぱくんと森の仲間たち。
小さな生き物や草花を愛する伊藤さんのメッセージが伝わってきます。
写真は、ギリシャの草原で見かけた虹です。
この虹をかけたのは、きっと、はっぱくんとおじいさんだと思います。
あ、私のめがね(老眼鏡です!)がぶるぶるふるえています。
さあ、私もこれから森へお散歩に出かけて、
ウッドストックのはっぱ学校の、はっぱ先生に会ってきましょう。
小手鞠るい
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作・絵=伊藤正道 編集=文教大学出版事業部 発行=丸善ブラネット
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小手鞠るいさんの新しい本が4月16日に発刊されます。
『ぶどう畑で見る夢は――こころみ学園の子どもたち』
山のふもとにたたずむ知的障害者施設「こころみ学園」。 1本のぶどうの老木が静かに語りだします。 知的障害を持つ子どもたちと先生が、ぶどう畑で起こした奇跡を――。
(出版社・原書房の紹介文より)