先日の朝、ふと市川團十郎さんのブログを見たら、
「わたしが何歳だろ、4、5歳ごろから持っているウサギのお人形。
今も何故か枕元にあり、いま初めて目があった、、
小さいころから大切にしていたのですが、10歳過ぎたあたりから、
完全に忘れていたのですが、ここ2、3年私の元へ戻ってきてくれた、
というか、いた。不思議なご縁のお人形、40年以上か、、、」
と綴られていました。この文章を読んで、伊藤正道が小さい時から大切にしていたクマのぬいぐるみを思い出しました。すっかり忘れていたそのクマのぬいぐるみとの邂逅のお話を、『僕への小さな旅』という絵本に遺しています。
モルン! 君がいなくなったんじゃない
ぼくが君を忘れてしまったんだね
・・・君はずっとここで
ぼくを待っていてくれたんだね
7,8年前でしょうか、ぬいぐるみ作家の増田やすこさんが、モルンの人形を作りたいと言ってくださいました。ジオジオのショップに置いたところ、とても人気者になり、たくさんの方々が買ってくださいました。
その後、絵本『ゆきダルムくん』のぬいぐるみも作ってくださいました。二つとも手作りなので、ひとつひとつ表情や性格が違うのです。男の方はいくつも並べて、どれにしようかと迷った末に、「この子がボクのもの」と、大切につれて帰ってくださいました。
増田さんはここ数年闘病生活を送られていましたが、お元気な時に「励みになるから」と一生懸命作ってくださっていたのですが、昨年秋に亡くなられてしまいました。ご恢復を、といつも祈っていたのですが・・・。本当に悲しくて残念です。
モルンとゆきダルムくんを見ると、心から癒されます。沢山の方たちの手元に届いたモルンとゆきダルムくんが、増田さんの温かい心をきっと伝えてくれていると思います。増田さん、有難うございました。空の上から見守っていてくださいね。
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1月半ばに八幡様へ初詣。大銀杏の木が倒れてもう14年経つのですね。狛犬の後ろに、残った根から生えてきた若木が、年々大きく育っています。
先日、久しぶりに長谷から由比ガ浜を通って稲村ケ崎まで歩きました。
長谷の表通りは混んでいたので、裏道の塀越に、大仏様の美しい横顔を拝みました。