2018年のお正月、松も明け、これから1月2月は本格的な冬の到来ですね。鎌倉でも雪が降ることがありますよ。この季節になると、『ゆきダルムくん』を思い出します。2008年に出版されたのですが、今でも静かな人気のある絵本です。ゆきダルムくんは、この絵本で伊藤正道の新たなキャラクターとして誕生し、その後の作品でも様々なシーンで登場します。
小手鞠るいさんからメールをいただきました。窓の外に積もった雪、降りしきる雪を眺めながら、暖炉の前に座って『ゆきダルムくん』を読んでくださったそうです。
*****************************
とっておきのラブストーリー絵本 『ゆきダルムくん』に寄せて
これは絵本作家、伊藤正道さんの描いた「恋愛小説」だと思いました。
とっても可愛いです。そして、とってもせつないです。
ページの中から音楽が聞こえてきます。バイオリンのメロディです。
ページの上に雪が降ってきます。ページの外にも雪が舞っています。
最後はちょっと泣きそうになります。
毎年、冬がやってくるたびに読んで、泣きたくなる絵本です。
ダルムくんに恋をしたミリアに、伊藤さんが描いて下さった
『ラブ・オールウェイズ』の美亜子を重ね合わせながら読みました。
ふたりの恋の舞台になっている町の風景も美しく、
ふたりの出かけるデートのチャーミングなことと言ったら!
雪の結晶で作られた指輪をはめた手で、
ミリアはどんな曲を演奏したのでしょうか?
伊藤さん、私はこのお話の続編が読みたくてたまりません!
小手鞠るい
**************************
小手鞠さんから、ゆきダルムくんのイメージを彷彿させる、
ニューヨーク郊外の雪景色も送られてきました。
* 『ラブ・オールウェイズ』は、小手鞠るいさんの小説に伊藤正道が挿絵を描き連載が続いていましたが、その途中で正道が亡くなり、2年後に単行本が発刊されました。