大阪のThe 14th.MOON ギャラリーへ

7月27日から3日間、関西へ、伊藤正道が毎年個展を開いてお世話になった、大阪・天満橋のGALLERY CAFÉ、The 14th.MOONへ行きました。

27日は「海洋堂と遊ぶ展“鳥獣戯画”」の最終日。日本画、陶芸、ぬいぐるみなど、18名の作家によるオリジナルの鳥獣戯画の作品とともに、海洋堂のフィギュアを色付けして作品にした、土俵で勝負する兎と蛙や、キラキラ輝くティアラ、ピーターラビットに変身した兎と蛙などなど、、、楽しい数々の作品が展示されました。オーナーの伊部さんならではの素晴らしく愉快な企画展示でした。

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29日は、昨年7月に急逝されたイラストレーター田中友美子さんの追悼展の初日でした。20年間に亘り活躍された多くの作品の中から、夢あふれる代表作の数々を見ることができました。また、多くの作家さんと教え子たちから寄せられた、友美子さんへのオマージュの絵も展示され、多くの方たちに愛されていたお人柄が偲ばれます。

妹さんの田中美貴子さんと、友美子さんのご主人でイラストレーターのたかいよしかずさんが、この日のために素敵な作品集もまとめられ、友美子さんも喜んでいらっしゃるにちがいありません。

友美子さんは、伊藤正道とも長年親しくしてくださり、正道の追悼展の時には素晴らしいオマージュの作品を制作してくださいました。ご主人と二人でジオジオを訪ねてくださった日のことが、ついこの前のことのように思い出されます。

●田中友美子追悼展 7月29日~8月5日 http://www.14thmoon.com/

 

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妹さんの田中美貴子さんと、右上は友美子さんのポートレート、その下に絵画教室のために制作したキャラクター、真ん中は友美子さんが描いてくださった伊藤正道へのオマージュの絵です。

 

隣のGALERIE CENTENNIALでは、たかいよしかずさんの絵本展も開催されています。

 

 

 

由比ヶ浜の花火大会

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昨晩夕食を食べていたら、いきなり地の底から響くようなドドーンという爆音にビックリ!そういえば由比ヶ浜の花火大会の日でした。昨年は海が荒れていて中止でしたが、昨日はお天気もよく波も静かだったので、予定通り7時半頃にスタート、ベランダから坂ノ下の山越しに大輪の花を眺めました。稲村ケ崎からは、6月初めの逗子海岸を皮切りに、7月初めの鎌倉(由比ヶ浜)、7月末の葉山、10月の江の島の花火大会が眺められます。

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花火に因んで、伊藤正道の絵をお届けいたします。これは2000年に1年間、都市情報誌「TOKYO★1週間」の表紙を毎週担当していた時に描いた、ハデハデな夏の風物詩の絵です。

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「風のように」

アニメーション「風のように」を観たくて下北沢に行ってきました。原作はちばてつや、1969年「少女フレンド」に掲載された読み切り短編の名作が、40年以上経てアニメーションとして蘇りました。花を求めて旅をする養蜂一家のトラックが谷底に転落、一人生き残った少年と、蜂に刺されて倒れていた少女との出会いから始まる、ドラマチックで心温まるストーリーです。

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伊藤正道は中高生の頃漫画家になりたくて、憧れのちば先生のアトリエを訪ねて漫画を見てもらいました。先生に「高校だけは出なさい」と諭されて・・・それから生涯に亘って交流をしていただきました。私も先生の少女漫画の大ファン、このお話の中にも大好きなキャラクター、健気で一途で気が強い少女・チヨが登場します。

アニメーション映画を映画館で見るのは何十年ぶりかしら。会場は50名くらいでいっぱい。蜂の大群が村を襲撃する迫力のあるシーン、山や村や花畑を描いた美しい風景・・・感動的なシーンの連続で40分があっという間でした。

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「風のように」は、「あしたのジョー」の連載が始まった1968年の翌年に発表された作品。ちば先生がこの作品をつくったきっかけについて語っています。

「『風のように』はもう50年近く昔に描いた作品なのですが、当時はちょうど日本が高度成長に差し掛かって、自然が壊されたり、工場もどんどん建つ、そういう時代だったと思います。日本の美しい自然がどんどん壊れてしまうことに危機感を感じたのがこれを描いたきっかけです。花とかミツバチとか自然のなかに生きる養蜂家たちが、四季それぞれに日本中を旅する。家の中に閉じこもって屋根裏でずーっと仕事をするのが漫画家の仕事ですから、養蜂家にとても憧れていました。」

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ロードショーの初日で終了後に、ちば先生、監督、作画監督のトークショーもあり、楽しいお話しを聞くことができました。「風のように」は7月29日まで下北沢のトリウッドで公開。この機会にぜひこの感動の名作をご覧くださいませ。

原作:ちばてつや 監督:本多敏行 作画監督:野口征恒 製作:エクラアニマル

7/9(土)~29(金) 下北沢トリウッド http://www.kazenoyouni.com/

セル画のレプリカが配られました。ジャンケンで勝ち抜いて限定7名のサイン入りをゲット!

 

 

 

真っ黒な雨雲から、青空へ

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一昨日の夕方、極楽寺の切通しを通って、長谷までお散歩をしました。

帰り道は海沿いの道を通って稲村ケ崎まで帰ってきたのですが、途中、坂ノ下辺りで少し空が暗くなってきたなと思って、ふと由比ヶ浜方面に振り返ったら、真っ黒な恐ろしい雨雲が空を覆っているのです!!

怖くなって急ぎ足で歩いていたら、雨雲がどんどん追いかけてきて、大粒の雨がザーザーと降ってきて・・・。

稲村ガ崎のお店で少し時間をつぶして外へ出たら、一転して明るくなり、ジオジオに帰ってきたときには、青空と白い雲が広がっていました。

この日の夕方は大気の状態が不安定で、都内でも局地的な大雨だったようですね。

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「apple & HOUSE 展」 終了しました。

 

5月13日から1か月半開催いたしました「apple & HOUSE 展」、昨日終了しました。

お忙しい中、そしてアジサイで江ノ電が混雑の中を、稲村ガ崎までお越し下さり、有難うございました。心より御礼申し上げます。この間に季節も移り変わり、春から梅雨へ、今は真夏真っ盛りのような暑さですね。

お陰様でチャリティーの「Always ♥with you」もご好評をいただき、ユネスコの熊本地震子ども支援募金に30,000円寄付させていただきます。少しでも被災した子どもたちのお役にたてればと思います。

最後の週には、伊藤正道と親交のあったイラストレーターの先生方がジオジオに来てくださり、正道の思い出や楽しいお話しを伺うことができました。

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山口マサル先生と東洋美術学校の教え子の方たち

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宝塚大学の北見隆先生、高田美苗先生と生徒さんたち

 

 

 

梅雨空のあいまに

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梅雨空の鬱陶しい日々が続きますね。それでも、そんなあいまに、

水彩で描いたような、淡くてきれいな空が広がると、嬉しくなります。

 

ジオジオの展示も今週の金土日と、来週の金土日までです。

今回「apple」や「HOUSE」の展示に合わせて、プリントも色々とご用意いたしました。

ぜひ稲村ケ崎まで足をお運びいただければと思います。

 

 

 

高松豪君のアルバム 「聴こえる風景」 新発売!

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高松豪君初の13曲入りアルバム「聴こえる風景」が届きました。これは、伊藤正道の「DREAMING」の絵を使用した限定盤です。豪君についてちょっとご紹介を。

2年前の春、シンガーソングライターの高松豪という28歳の青年からメールがありました。「そちらで伊藤正道さんの絵本は買えますか?」神戸出身で、小さい頃から大阪ガスのCMのことがずっと気になっていて、最近ふと調べてみたら伊藤正道という方が絵を描いていることを知り・・・・・・と、色々とお話を聞き、画集『三日月の夜』の絵や文章を見て、正道との運命的なつながりを感じたそうなのです。

彼は5年間路上ミュジシャンとして演奏しているところを、憧れのユーミンに奇跡的に発掘されメジャーデビューして、その後日本各地やアジアでライブをやっているうちに、今や香港で大人気のミュジシャンなのです。今回のアルバムのコンセプトは「とにかく”一発録り”で、切って貼っての編集をしない、言わばありのままの録音をしたかった。これを”無農薬録音”と名付けました」とのこと。豪君とギタリストのフクちゃん、というシンプルな編成ですが、唄声と生ギターの音色が美しい、心地よいアルバムです。

彼はブログでこんなエピソードを「2011年12月に『三日月の舟』と言う曲を作った。その時はもちろん僕はまだ伊藤正道さんのことは知らない。ただこの曲を作っている時、頭の中に不思議と絵本とそのストーリーが出て来た。しかも鮮明にね。昔懐かしい、心にある大切なモノを引っ張り出してきたみたいなね。そして、この曲が生まれた2ヶ月後に伊藤正道さんは亡くなられた。何か僕にイメージを送ってくれたのかな・・・」  「三日月の舟」もこのアルバムに収録されています。

正道のイラスト入りCDは、ジオジオとファン限定盤です。数に限りがありますので、ご興味のある方は、このHPの「Contact」からぜひお問合せくださいませ。

◎「聴こえる風景」(限定盤) 伊藤正道のイラスト入り 13曲収録 3,500円<税込・送料別>

 

 

「apple & HOUSE」展、そろそろ中日です。

5月中旬から始まった「apple & HOUSE」展もそろそろ中日です。初日から色々な方々とお会いできて、とても楽しい時間を過ごすことができました。

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大阪から来て下さったイラストレーターの吉田磨希さん、バイクで来てくれる岩城亮太郎さん、材木座在住のイラストレーター大石香織さん、シンガーソングライターの高松豪君(「三日月の舟」が入っている素敵なCD出ました!)。

伊藤正道のアシスタントをしていた英子ちゃん、清風荘時代赤ちゃんだった娘のハナヨちゃん、ジオジオのSHOP担当いつも元気なトドちゃん、みんな揃って遊びに来てくれました。

目の見えない母を助けてくれた視覚障害ボランティアの方々、点字図書の宗さんご夫妻(ブログでもご紹介した京都のふく和ウチに行ってくださいました!)、録音図書の吹込みをされていた大野さん。鎌倉の素敵な古民家カフェtsuuのご主人も、忙しいお店の合間を縫って来てくださいました!

そして正道の同級生やお仕事をご一緒した方たち、鎌倉図書館の展示を見て下さった方、HPで検索してくださった方、散歩のついでに初めて訪れて下さった方々、いつも立ち寄って下さるご近所の皆さま・・・・・・。本当に有難うございます!!

正道が亡くなって4年4カ月が経ちました。昔も今も、そして新たにジオジオに来てくださる皆さまのお蔭で、今回も原画展を開くことができました。これからもジオジオ・ファクトリーを、どうぞよろしくお願いいたします!

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ジオジオは6月26日まで、金曜・土曜・日曜オープンしています。しばらく良いお天気が続きそうですね、どうぞ稲村ケ崎までお気軽にお越し下さいませ。心よりお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

稲村ガ崎の音無川

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稲村ガ崎の駅からジオジオに向かう時に、小さな橋を渡ります。「音無橋」という、大正15年に造られた石橋で、橋の下を流れる川が「音無川」。ジオジオに来られた方から名前の由来を尋ねられ、ネットで調べてみました。

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音無川は各地にあるようですが、和歌山県熊野にある音無川が、昔は熊野詣の人々によく知られた川であり、川で身と心を清めながら渡ったそうです。熊野本宮大社は今は高台にありますが、明治の中頃までは熊野川と音無川が合流する地点の中州に鎮座していました。

稲村ガ崎の音無川も源流の辺りの山道に、熊野神社の小さな祠と古いお不動様が置かれています。鎌倉権五郎景政が音無川源流部に新熊野(熊野権現社)を勧請したそうなので、やはり熊野大社との関係があるのでしょう。

今の広い海岸道路は戦後の新しい道で、ジオジオへ向かうこの細い道が古くから重要な道だったと、近くに住むお年寄りの方が話してくれました。

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ジオジオ・ファクトリーの穏やかな時間

 

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先週金曜日からジオジオ・ファクトリーがオープンしました。今週も週末はお天気がよく、風も波も静か、初夏の爽やかな日差しの中、穏やかな時間が流れています。江ノ電も思いのほか混んでいないようです。

稲村ケ崎の海辺を散策がてら、「apple」と「HOUSE」をぜひご覧にお越しくださいませ。

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