昨年冬、ジオジオの庭に突然一輪のラッパ水仙が咲きました。季節が移り変わり、葉もなくなり、その水仙のことはすっかり忘れていたのに、今年も同じ場所に同じ黄色い花が、そして少し離れたところに小さな妹も咲きました。猛暑の夏にもめげず、小さないのちが土の中でしっかりと育っているのですね。
稲村ガ崎の空が、鮮やかな茜色の雲に染まりました。一瞬のうちに色が流れ、夕暮れから宵闇へ。
鎌倉駅前・小町通り入口にある老舗喫茶のイワタコーヒーで、正道の「アンとモーリス」の絵を1月31日まで展示しています。お正月の喧騒もようやく収まり、鎌倉も少し静かになりました。散策がてら、ぜひお立ち寄りくださいませ。(ショーウィンドーに、正道てづくりの「DOLL HOUSE」も飾ってありますよ。)
イワタコーヒーは、戦後間もなく叔父さんが開いたお店で、正道も子どもの頃から、夏休みや冬休みに泊りがけでよく遊びに行きました。お庭やインテリア、コーヒーカップやホットーケーキの味も当時と変わらず、おじいちゃんやおばあちゃんのことも思い出して、懐かしく、ほっとします。
「かまくら かたをか」
江ノ電・和田塚駅から徒歩3分ほど、小さな路地に佇む築100年の仕舞屋。正道が若い頃からのお友達の雑貨のお店です。ご主人のお父様、お祖父様、曾祖父様から、和裁師をここで営まれていたお家で、そのコンセプトが継承され、ここで扱っている雑貨は、作家の方手作りの、温かい色合い、肌触りのやさしい品々ばかりです。ハンケチ、布の袋、刺繍、アクセサリー、リースなどなど。その片隅にgiogioのグッズのコーナーもあります。カフェPOKAPOKAは、昔のお家に招かれたような雰囲気の中で、美味しいコーヒー、ランチ、スコーンなどがいただけます。鎌倉駅からも御成通りを歩いて徒歩10分くらい、お近くに来られた時はぜひ寄ってみてくださいませ。http://kamakurakatawoka.wix.com/zakcafe1
1993年に発行されたSF小説『光年のかなたデヴォ』(長谷川集平・作 伊藤正道・絵 理論社)。ジオジオの書棚にどうしても見つからず、古本ネットで500円で購入しました。
デヴォという未来の街に住む音楽家の少年・シラが主人公。少年は「何か思い出さなければ」という想いにとりつかれて、タイムマシンに乗って1980年代の日本の田舎にタイムスリップ・・・。作者は正道と同世代の絵本作家でありロックミュジシャンの方。お話しの中には、正道が子供の頃にウルサイほど唄っていたオバQ音頭なども登場したり・・・。不思議な展開に、どんどん引き込まれてしまいます。
頁をめくっていたら、タイムマシンを監視している職員の顔が、正道が2010年頃にキャンバス地に描いた自画像にそっくりで、ビックリ!
あけましておめでとうございます。元旦は素晴らしいお天気に恵まれました。初日の出を見に坂ノ下あたりに行こうと思いましたが、大晦日の夜更かしがたたって、ギリギリセーフで家のベランダから拝みました。
初詣は、稲村ケ崎の海から美しい富士山を眺め、恒例の甘縄神明宮へ。長谷の近くの小さなお社ですが、ご近所の方々に親しまれています。階段を上がると社の前からは相模湾が一望できるのです。そしてこれも恒例のお汁粉(お餅入り!)を振る舞っていただきました。
朝一番に、京都丹波の大学で勉強をしている宮田典子さんが、丹波・日吉町の名産、丹波黒豆づくしを届けてくださいました。ふっくらとしたお手製の黒豆、お茶、手作り納豆(懐かしい藁苞)、正道手作りの「なっとーくん」と一緒に記念撮影!爽やかな新年を迎えられました。
今年も穏やかな佳い一年となりますように。