夏の終わり・・・

 

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もうすぐお彼岸、大雨とともに秋の気配になりそうですね。暑い暑いと毎日言っていましたが、夏が終わると思うとそれはそれで少し寂しい気分です。遅ればせながら夏の終わりのスナップを。

8月の最後の日に、ずっとジオジオをサポートしてくださっている典子さんが、今は京都留学中ですが夏休みに鎌倉へ戻り、久しぶりにジオジオで気功の教室を開きました。不良生徒の私も末席を汚して参加。終わった後には、ウーロン茶と、典子先生お手製のイチジクの薬膳コンポートをいただきました。お腹にやさしく美味しかった。

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七里ガ浜の西友へお買い物の途中、可愛い芝犬に遭遇!あまりに「チル」にそっくりで、思わず写真を撮らせていただきました。チルは伊藤正道が20代の頃に飼っていた愛犬、今でも毎日思い出します。チルは雑種だったけど、写真の「花子ちゃん」は立派な純正芝で、チルよりちょっとお上品。

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「ジオジオ・ファクトリーの夏」

 

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9月になりました。まだまだ秋にはほど遠く、残暑が続きそうですね。

ジオジオ・ファクトリーは2002年12月にオープン。その翌年の7月~9月に、「ジオジオ・ファクトリーの夏」展を開催。その展示のために、伊藤正道が半立体作品の数々を制作しました。覚えている方もいらっしゃるかと思います。海や夏をテーマに、砂浜で拾ってきた貝殻や流木と立体や平面の絵をコラージュした、15cm×12cmくらいの小さな作品です。

稲村ケ崎の潮風と浜辺・・・のんびりとした夏を感じていただければと思います。

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空と雲のアート

 

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ここ1~2週間は台風が上陸したり、大気が不安定な日々が続きましたね。そんな時の空や雲は、刻々と変化して、思いもかけない美しいアートが出現します。

この前の台風一過の夕方、家を出たときにはどんよりした曇り空、あっという間に夕焼けが現れはじめ、富士山のシルエットが浮かんできました。そして10分ほど歩いているうちに、海の上には燃え立つような茜色の雲、空一面に湧き立ってきました。

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夏休みの思い出

 

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幼稚園、小学生の頃、私たちは横浜で暮らしていましたが、夏休みは毎年1週間くらい、鎌倉・小町の、おじいちゃん、おばあちゃんのところへ泊りがけで遊びに行きました。今もイワタコーヒーが当時のままありますが、隣の建物の2階で寝泊まりしていました。

おじちゃんに連れられて、ビーチパラソルと浮輪を担いで由比ヶ浜に泳ぎに行ったり、もう50~60年も前のこと、小町通りは今と違って、とってものんびりしていました。夜になるとお店の前に縁台を出して、浴衣に団扇で夕涼み、バナナアイスを食べながら、近所の人たちが下駄でカランコロンと散歩をしているのを眺めたり、従弟のタケシちゃん・ヒロシちゃんたちと花火をしたり・・・幼い私たちには、夢のように楽しい思い出いっぱいの、夏休みでした。

 

 

 

 

関西の旅(続き)

大阪のギャラリーを訪ねた合間の日に、少し京都観光をしました。今回初めて高雄山(神護寺)・栂尾山(高山寺)・槇尾山(西明寺)の三尾と呼ばれるエリアに行きました。

京都駅からバスで約1時間、栂ノ尾で降り、最初に鳥獣戯画で有名な高山寺へ。白洲正子さんの明恵上人についてのエッセイを読み、なにか心惹かれていたお寺です。苔で覆われた石段をころばないように登り、高山寺の別院・石水院(国宝)を訪れました。明恵上人が後鳥羽上皇の別院を学問所として賜ったという建物で、座敷からは周囲の山々や木々に囲まれた庭が眺められる心地よく開放的な空間です。

幸い観光客がほとんどいなかったため、床の間に掛けられた明恵上人の樹上座禅像や、上人が可愛がっていた狛犬の愛らしい木彫をゆっくり観ることができました。

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石水院の欄間に富岡鉄斎筆「石水院」の額。

板敷の中央に善財童子像が置かれている。祈る形がステキ。

 

石水院からは杉木立に覆われた、まさに深山幽谷の景色の山道を登り金堂へ。金堂からかなり急な石段を下りて、槙尾の西明寺へ。そして清滝川に沿って橋を渡ると高雄の神護寺入口。自然石の石段約400段を、ハアハア息切れしながら登って重厚な楼門へ。さらに上り詰めると、金堂、五大堂、毘沙門堂、明王堂、大師堂などが立ち並ぶ、広い境内に辿りつきます。

神護寺境内は3,000本の紅葉に囲まれているとのこと、高雄山の中腹に位置するため、京都でもいち早く紅葉の季節を迎え、その季節は満山赤く染まり大変な賑わいだそうです。

今はオフシーズンのせいか混雑もなく、緑のもみじも素敵でしたよ。この日のために少し足腰を鍛えていたお蔭か?挫折せずに素晴らしいお堂を観ることが出来ました。それにしても、汗だっくだくの半日でした。

 

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最終日の朝、京都国立博物館へ。目的は2年前に開館した「平成知新館」。設計は、ニューヨーク近代美術館 新館、東京国立博物館 法隆寺宝物館等々、国内・海外に数々の名美術館・博物館を手がけた谷口吉生です。

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三十三間堂に面して新たに設けられた南門から真っ直ぐにのびるアプローチに導かれ、エントランスへ。シンプルで幾何学的な線で構成されたモダニズム建築でありながら、自然石の石垣や障子を思わせる細い柱のガラスなど、和のテイストを感じさせる谷口吉生独特のデザインの粋です。中に入ると3階まで吹き抜けの広々としたエントランス・ホール。展示室は1~3階に13室に分かれていますが、観覧しやすい明解な配置でした。

今回の展示は「丹後の仏教美術」。1階展示室に入ると、千手観音立像(重要文化財・平安時代)をはじめ、阿弥陀如来坐像、大日如来坐像など、京丹後市縁城寺の大きな仏像の数々が厳かに安置され、思わず手を合わせてしまいました。その他2階、3階展示室にも重要文化財を含む多くの仏画、絵巻物などが一堂に集められた圧巻の展示でした。toriIMAG1881

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大阪のThe 14th.MOON ギャラリーへ

7月27日から3日間、関西へ、伊藤正道が毎年個展を開いてお世話になった、大阪・天満橋のGALLERY CAFÉ、The 14th.MOONへ行きました。

27日は「海洋堂と遊ぶ展“鳥獣戯画”」の最終日。日本画、陶芸、ぬいぐるみなど、18名の作家によるオリジナルの鳥獣戯画の作品とともに、海洋堂のフィギュアを色付けして作品にした、土俵で勝負する兎と蛙や、キラキラ輝くティアラ、ピーターラビットに変身した兎と蛙などなど、、、楽しい数々の作品が展示されました。オーナーの伊部さんならではの素晴らしく愉快な企画展示でした。

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29日は、昨年7月に急逝されたイラストレーター田中友美子さんの追悼展の初日でした。20年間に亘り活躍された多くの作品の中から、夢あふれる代表作の数々を見ることができました。また、多くの作家さんと教え子たちから寄せられた、友美子さんへのオマージュの絵も展示され、多くの方たちに愛されていたお人柄が偲ばれます。

妹さんの田中美貴子さんと、友美子さんのご主人でイラストレーターのたかいよしかずさんが、この日のために素敵な作品集もまとめられ、友美子さんも喜んでいらっしゃるにちがいありません。

友美子さんは、伊藤正道とも長年親しくしてくださり、正道の追悼展の時には素晴らしいオマージュの作品を制作してくださいました。ご主人と二人でジオジオを訪ねてくださった日のことが、ついこの前のことのように思い出されます。

●田中友美子追悼展 7月29日~8月5日 http://www.14thmoon.com/

 

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妹さんの田中美貴子さんと、右上は友美子さんのポートレート、その下に絵画教室のために制作したキャラクター、真ん中は友美子さんが描いてくださった伊藤正道へのオマージュの絵です。

 

隣のGALERIE CENTENNIALでは、たかいよしかずさんの絵本展も開催されています。

 

 

 

由比ヶ浜の花火大会

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昨晩夕食を食べていたら、いきなり地の底から響くようなドドーンという爆音にビックリ!そういえば由比ヶ浜の花火大会の日でした。昨年は海が荒れていて中止でしたが、昨日はお天気もよく波も静かだったので、予定通り7時半頃にスタート、ベランダから坂ノ下の山越しに大輪の花を眺めました。稲村ケ崎からは、6月初めの逗子海岸を皮切りに、7月初めの鎌倉(由比ヶ浜)、7月末の葉山、10月の江の島の花火大会が眺められます。

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花火に因んで、伊藤正道の絵をお届けいたします。これは2000年に1年間、都市情報誌「TOKYO★1週間」の表紙を毎週担当していた時に描いた、ハデハデな夏の風物詩の絵です。

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「風のように」

アニメーション「風のように」を観たくて下北沢に行ってきました。原作はちばてつや、1969年「少女フレンド」に掲載された読み切り短編の名作が、40年以上経てアニメーションとして蘇りました。花を求めて旅をする養蜂一家のトラックが谷底に転落、一人生き残った少年と、蜂に刺されて倒れていた少女との出会いから始まる、ドラマチックで心温まるストーリーです。

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伊藤正道は中高生の頃漫画家になりたくて、憧れのちば先生のアトリエを訪ねて漫画を見てもらいました。先生に「高校だけは出なさい」と諭されて・・・それから生涯に亘って交流をしていただきました。私も先生の少女漫画の大ファン、このお話の中にも大好きなキャラクター、健気で一途で気が強い少女・チヨが登場します。

アニメーション映画を映画館で見るのは何十年ぶりかしら。会場は50名くらいでいっぱい。蜂の大群が村を襲撃する迫力のあるシーン、山や村や花畑を描いた美しい風景・・・感動的なシーンの連続で40分があっという間でした。

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「風のように」は、「あしたのジョー」の連載が始まった1968年の翌年に発表された作品。ちば先生がこの作品をつくったきっかけについて語っています。

「『風のように』はもう50年近く昔に描いた作品なのですが、当時はちょうど日本が高度成長に差し掛かって、自然が壊されたり、工場もどんどん建つ、そういう時代だったと思います。日本の美しい自然がどんどん壊れてしまうことに危機感を感じたのがこれを描いたきっかけです。花とかミツバチとか自然のなかに生きる養蜂家たちが、四季それぞれに日本中を旅する。家の中に閉じこもって屋根裏でずーっと仕事をするのが漫画家の仕事ですから、養蜂家にとても憧れていました。」

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ロードショーの初日で終了後に、ちば先生、監督、作画監督のトークショーもあり、楽しいお話しを聞くことができました。「風のように」は7月29日まで下北沢のトリウッドで公開。この機会にぜひこの感動の名作をご覧くださいませ。

原作:ちばてつや 監督:本多敏行 作画監督:野口征恒 製作:エクラアニマル

7/9(土)~29(金) 下北沢トリウッド http://www.kazenoyouni.com/

セル画のレプリカが配られました。ジャンケンで勝ち抜いて限定7名のサイン入りをゲット!

 

 

 

真っ黒な雨雲から、青空へ

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一昨日の夕方、極楽寺の切通しを通って、長谷までお散歩をしました。

帰り道は海沿いの道を通って稲村ケ崎まで帰ってきたのですが、途中、坂ノ下辺りで少し空が暗くなってきたなと思って、ふと由比ヶ浜方面に振り返ったら、真っ黒な恐ろしい雨雲が空を覆っているのです!!

怖くなって急ぎ足で歩いていたら、雨雲がどんどん追いかけてきて、大粒の雨がザーザーと降ってきて・・・。

稲村ガ崎のお店で少し時間をつぶして外へ出たら、一転して明るくなり、ジオジオに帰ってきたときには、青空と白い雲が広がっていました。

この日の夕方は大気の状態が不安定で、都内でも局地的な大雨だったようですね。

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「apple & HOUSE 展」 終了しました。

 

5月13日から1か月半開催いたしました「apple & HOUSE 展」、昨日終了しました。

お忙しい中、そしてアジサイで江ノ電が混雑の中を、稲村ガ崎までお越し下さり、有難うございました。心より御礼申し上げます。この間に季節も移り変わり、春から梅雨へ、今は真夏真っ盛りのような暑さですね。

お陰様でチャリティーの「Always ♥with you」もご好評をいただき、ユネスコの熊本地震子ども支援募金に30,000円寄付させていただきます。少しでも被災した子どもたちのお役にたてればと思います。

最後の週には、伊藤正道と親交のあったイラストレーターの先生方がジオジオに来てくださり、正道の思い出や楽しいお話しを伺うことができました。

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山口マサル先生と東洋美術学校の教え子の方たち

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宝塚大学の北見隆先生、高田美苗先生と生徒さんたち